2022年1月24日月曜日

【ネスペ過去問解説】令和3年度 午後Ⅰ 問2-作ってみた⑤(OSPFの経路の集約)

 【ネスペ】令和3年度午後Ⅰ-問2-設問3(1)-(2)

問題文ではOSPFの時に経路の集約について問いています。
しかも支社と本社間ですので、当然対象機器は境界ルータとなるルータです。
では、いつものようにConfigで学んでみましょう。

ちなみに、Cisco Packet Tracerの使い方で参考したサイトは以下です↓

※過去問を解いてない方はサイトマップを見てください。
あと、今回作るネットワーク構成の説明は、こちらです。



境界ルータとは


設問2のネットワーク構成は以下でした。


OSPFのエリア0となる本社とエリア1になる支社に挟まれている機器はエリア境界ルータと言います。問題文でもありますが、境界ルータにはTいろいろあって、Typeという分類があって、以下のように意味づけられています。


このルータで構成で説明しましたが、経路の集約をすると配布する経路情報が少なくて、各機械の負荷が下がってよいですね。


前にも出しましたが、支社は172.16.0.0/16で、本社は172.17.0.0/16で集約ですね。

Configの設定


OSPFでの経路の集約は以下のコマンドを使います。

area <area-id> range <address mask> [ cost <cost> ]

<area-id>
 経路集約をする対象サブネットが存在するエリアの指定

<address mask>
 集約ルートのネットワークアドレス、サブネットマスクの指定

<cost>
 集約ルートのコスト値の指定(デフォルト値は、集約対象となるルートのなかの最小コスト値)


ルータの設定(Config)


 router ospf 1
  router-id 1.1.1.10
  log-adjacency-changes
① area 1 range 172.16.0.0 255.255.0.0
② area 0 range 172.17.0.0 255.255.0.0
③ network 172.16.0.0 0.0.255.255 area 1
④ network 172.17.0.0 0.0.255.255 area 0
  default-information originate

ABR(エリア境界ルータ)と言っても設定は簡単で、③と④でネットワークとエリア番号を指定するだけです。(本当にわかりやすい。これだからネットワークはやめられない。)

①で、エリア1(172.16.0.0/16)の集約をしています。
②で、エリア2(172.17.0.0/16)の集約をしています。
③と④で、ネットワークインターフェースを指定します。

動作確認


今回もわかりやすく「show ip route」コマンドで実行結果を確認します。
支社の結果は以下です。


①と③でデフォルトゲートウェイがルータの172.16.12.254になってます!
さらに、本社のネットワークが172.17.0.0/16に集約されています!

さいごに


よっしゃ!
今日はここまで!
皆さんのご意見求めます。(最近のブログわかりずらいかな?)

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