【ネスペ】令和3年度午後Ⅰ-問2-設問2です。
設問1は用語の問題ですので、今回は省略します。
(すでにアップしていますので、下のリンクから参照ください。)
ルーティングをする際に一番最初に考えないといけないのは、デフォルトルートです。
デフォルトゲートウェイとも言います。またスイッチではラストリゾートって書いています。
なんだよリゾートって…
過去問を解いてない方はサイトマップを見てください。
あと、今回作るネットワーク構成の説明は、こちら↓を読んでください。
デフォルトルートの設定
企業LANにおいてデフォルトルートのデフォルトルートの宛先は、だいたいインターネットに接続している機器にすることが多いです。
今回の「令和3年度午後Ⅰ-問2」の出口は以下に示すようにFWとなります。
なので「FWをデフォルトルートにしよう」っていう情報をOSPFで配布します。
そのためには「 default-information originate 」コマンドを使用します。
# default-information originate [ always ] [ metric metric ] [ metric-type { 1 | 2 } ]
always:
自身のルーティングテーブルにデフォルトルートを保持していなくても、常にデフォルトルートを生成
metric:
デフォルトルートのメトリック値の指定( 指定しない場合のデフォルト値は 1 )
metric-type:
デフォルトルートのメトリックタイプの指定(指定しない場合のデフォルト値はタイプ 2 )
ルータの Config(かなり抜粋)
上の書き方にならってConfigを作成します。
対象機器はルータとします。
(以下のConfigでは、まだ支社のネットワークを本社につないでいない状態ですので注意です!)
①ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 172.17.0.254
router ospf 1
router-id 1.1.1.10
network 172.17.0.0 0.0.255.255 area 0
② default-information originate
①で、スタティックルートとしてデフォルトルートを指定します。
②で、OSPFの配布します。
動作確認/通信試験
各機器で「show ip route」コマンドを打った結果を見てみましょう。
ルータの結果
L3SW4の結果
あら!?
L3SW4のデフォルトルートはFWではないの?
となりますが、今回本社のルータがバックボーンエリアのエリア境界ルータとなるため、全社のOSPFエリアのデフォルトルートを本社のルータにしておけば、インターネットへの接続が可能となります。
(各スイッチにデフォルトルートぐらいはStaticで切ってもよいかと思いましたが。)
少々、もやっとしますが、、
今日はここまで!
次回は、境界ルータについて説明します!!
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