【ネスペ】令和3年度午後Ⅰ-問2-設問4(2)ー(3)
企業の統合によってD社にE社をくっつけることなりました。
今までお客さん先の移転や、フロアのレイアウト変更でのネットワーク構成
ちなみに、Cisco Packet Tracerの使い方で参考したサイト↓
※過去問を解いてない方はサイトマップを見てください。
今回作るネットワーク構成の説明は、こちらです。
問題と構成
まず問題文と下線⑥は以下でした。
前回のブログにもありましたが、本社とE社のエリア0が支社のエリア1によって分断されている構成ですね。
実際にネットワークをしていても、たまに起こってしまいます。
答えから申しますとこういう時は、仮想リンク(Virtual-Link)というOSPFの技術を使ってエリア0を結ぶことができます。
実際のネットワークで表現すると以下の図のような構成となります。
Configの設定
では、実際のConfigの設定を見てみましょう。
上の図にもあるように設定する機会は本社のルータと支社-E社の境界にあるL3SW1です。
支社のL3SW1とE社のL3SW6との間のネットワークは172.18.0.0/24としました。
L3SW1は172.18.0.254、L3SW6は172.18.0.253としました。
Cisco Packet Tracerってこんなに大きいネットワーク作れるんだ・・・
Configの設定
OSPFの仕様上どうしても、本社とE社でバックボーンエリアとなるエリア0を併設できないので、E社をエリア2にしました。
今回のように、E社のエリア1をまたいでエリア0に接続するために、前述のとうり仮想リンク(Virtual-Link)を設定します。
といっても、設定自体は簡単です。
L3SW1のConfig(かなり抜粋)
Virtua-Linkの設定と、E社のネットワークである172.18.0.0/16を集約をします。
interface Loopback0
ip address 1.1.1.1 255.255.255.255
router ospf 1
router-id 1.1.1.1
① area 2 range 172.18.0.0 255.255.0.0
② area 1 virtual-link 1.1.1.10
③ network 172.18.0.0 0.0.0.255 area 2
network 172.16.2.254 0.0.0.0 area 1
network 172.16.12.253 0.0.0.0 area 1
network 172.16.0.254 0.0.0.0 area 1
①で、E社のネットワークを集約する。
②で、ルータと仮想リンク(Virtual-link)設定
③E社のネットワークインターフェースを指定。
ルータのConfig(かなり抜粋)
interface Loopback0
ip address 1.1.1.10 255.255.255.255
router ospf 1
router-id 1.1.1.10
area 1 range 172.16.0.0 255.255.0.0
area 0 range 172.17.0.0 255.255.0.0
① area 1 virtual-link 1.1.1.1
network 172.16.0.0 0.0.255.255 area 1
network 1.1.1.10 0.0.0.0 area 0
network 172.17.0.0 0.0.255.255 area 0
default-information originate
①でL3SW1のループバックアドレスを指定して仮想インターフェースを組みました。
動作確認/通信試験
この状態で、E社のL3SW6におけるOSPFの状態を見てみると、無事にルータの1.1.1.10とで仮想リンク(VL)を組めているようです。
ルータも同じようにVL0が取れていました。
この時点で、状態を確認すると、本社や支社のルーティン情報をとってきており、且つ、E社のL3SW6から本社(172.17.0.0/16)のL2SW4にpingを打つと結果が返ってきていることがわかります。
さいごに
やっとうまくいきました。
勉強になりました。
次からは、いろいろなネットワークの設定例集を紹介します。
こうご期待!
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