FlexLinkが廃止!代替え機能はFlexLink+!
今回は、ネスペの試験の解説はお休みです。
最近のCatalystでFlexLinkが廃止になって、かなり動揺しています。
今までFlexLinkで対応していた場所をどう変更しよう。。
悩んでいたらFlexLink+なるものが登場していたので検証してみました。
※ネスペの解説はサイトマップを見てください。
ちなみに今回参考にしたサイトはこちらです。↓
FlexLinkとは
Flex Linkは、2つのポートのうち一方をアクティブリンク、もう片方をバックアップリンクとあらかじめ設定しておき、一方のポートがダウンしたときは、バックアップポートで通信する技術のことです。
スパニングツリーのように冗長化の技術ですが、とても簡単に設定できたため重宝しておりました。
設定も簡単で、上の例の場合、以下のように設定するだけで実現していました。
●アクティブリンク側
interface GigabitEthernet1/0/1
switchport trunk allowed vlan 10,20
switchport mode trunk
① switchport backup interface Gi2/0/1
② switchport backup interface Gi2/0/1 preemption mode forced
③ switchport backup interface Gi2/0/1 preemption delay 50
spanning-tree portfast trunk
●バックアップリンク側
interface GigabitEthernet2/0/1
switchport trunk allowed vlan 10,20
switchport mode trunk
spanning-tree portfast trunk
①で、バックアップリンクとなるスイッチポートはG2/0/1だよって指定する。
②と③で、アクティブリンクが復旧したら戻る。
うん。わかりやすい。
FlexLink+とは
冗長化の機能として、REPという技術を利用します。
REP(Resilient Ethernet Protocol)は、スパニングツリーの代替え技術で、複数の機器によるネットワークループ構成をセグメントという単位で管理し、ループの回避、リンク障害の処理を行うものです。
(正直、私は使ったことはありませんでした。)
FlexLink+はこのREPの技術を応用したものです。
ちなみに、使うときは以下の条件があります。
「レイヤ 2 トランクポートおよびポートチャネルでのみサポートされ、レイヤ 3 ポートおよび VLAN で設定されたインターフェイスではサポートされません。」
FlexLink+の設定
この構成FlexLink+で設定します。
ちなみに右側のL2スイッチは、Cisco社性ではなく、別会社のスイッチングハブです。
Cisco社のサイトにわかりやすく記載があったので、
以下のようになりました。
●アクティブリンク側
interface GigabitEthernet1/0/1
switchport trunk allowed vlan 10,20
switchport mode trunk
spanning-tree portfast trunk
① rep segment 1023 edge no-neighbor primary
●バックアップリンク側
interface GigabitEthernet2/0/1
switchport trunk allowed vlan 10,20
switchport mode trunk
spanning-tree portfast trunk
② rep segment 1023 edge no-neighbor preferred
※アクティブリンクとかバックアップリンクっていう表現は本当は間違えているかもしれませんが、一応FlexLinkと比較するために同じ呼び方にしました。
①でPrimaryを設定、②でpreferredを設定。
日本語では「主」と「優先」。どっちが強いんだ??
動作検証
ひとまず設定が終わり、線をつなげて確認したところ、ループもせず安定しておりました。
①通常状態
Switch#show rep topology
REP Segment 1023
BridgeName PortName Edge Role
---------------- ---------- ---- ----
Switch Gig1/0/1 Pri Open
Switch Gig2/0/1 Sec Alt
②G1/0/1を抜線
Switch#show rep topology
REP Segment 1023
BridgeName PortName Edge Role
---------------- ---------- ---- ----
Switch Gig1/0/1 Pri Fail
Switch Gig2/0/1 Sec Open
③G1/0/1を復旧
Switch#show rep topology
REP Segment 1023
BridgeName PortName Edge Role
---------------- ---------- ---- ----
Switch Gig1/0/1 Pri Alt ←あれ??
Switch Gig2/0/1 Sec Open
良し!切替もかなり速いし、やったー!
と思ったら、あれ?自動で戻りませんけど… なんでですか??
いろいろ試しましたが、うまくいきません・・・
ひとまず、G1/0/1が復旧したら、G2/0/1を再起動(shut → no shut)して切替えないといけないのか・・・
と、調べたところ、今回私は17.3にはpreemptの機能はなく、17.6にはあるようです。
こまった こまった。
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