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2021年12月8日水曜日

【ネスペ過去問解説】令和3年度 午後Ⅰ 問1-設問1

 考えれば解ける系が多い運用管理の問題。

ブログを上げるのをずっとお休みをしていましたが、また重い腰を上げました。皆様のお役に立てばと思い、少し頑張ります。
問1は、ネットワークの設定や運用の自動化についてでした。落ち着いて考えれば、解ける問題ですが、実際テストを受けると時間がないから焦るんですよね~
では始めますね。


設問1.[現状の在庫管理システム]について(1)~(3)に答えよ。


(1)名前解決に用いるサーバのIPアドレスを、在庫管理端末に通知するサーバは何か。図1中の機器名で答えよ。



上の絵が図1です。かなりシンプルな形のネットワークです。広域イーサ網はL2回線なので、簡単にいうと、スイッチングハブで本社と店舗がつながっていると考えてください。

正直この問題文を読んだとき、「何を聞かれているんだ?」とよくわかりませんでした。
が、「名前解決に用いるサーバ」をDNSサーバに変換したらわかりました。
あと、本文中に「在庫管理端末はDHCPクライアントである」ともありました。
DHCPサーバですね。一般的にDHCPはIPアドレスの他にもデフォルトゲートウェイやDNSサーバのIPアドレスも払い出します。

 答え)DHCPサーバ


(2)図1の構成において、在庫管理システムのセグメントのIPアドレス数に着目すると、店舗の最大数は計算上幾つになるか。整数で答えよ。



 この問題でまず考えないといけないのは、問題中にネットワークアドレスが「192.168.1.0/24」とあるので、割り当てられるIPアドレスの総数は、ネットワークアドレスの192.168.1.0とブロードキャストアドレスの192.168.1.255をを除いた全部で254個です。
 次に本社で使われているIPアドレスは、DHCPサーバとDNSサーバと在庫管理サーバと在庫管理端末×2台の5個は確実に1個ずつ持ちます。
問題はL2SWですが、本文中に「在庫管理システム全ての機器のSNMPによる監視」とあるので、L2SWもIPアドレスが必要となります。
結果、本社は6個のIPアドレスが必要。
 同じ考え方で1店舗当たりのIPアドレスは3個必要。
以上で、以下の式が導き出されます。

(254-6)÷3=82あまり2

なんと!、82拠点。多すぎね?となって計算を見直しましたが、どうやらあってます。
では、勇気をもって!

 答え)82拠点


(3)本社のMACアドレステーブルに何も学習されていない場合、在庫管理サーバが監視のために送信したユニキャストのICMP Echo requestは、本社のL2スイッチでどのように転送されるか。30字以内で述べよ。この時監視対象機器に対するIPアドレスとMACアドレスの対応は在庫管理サーバのARPテーブルに保持されているものとする。


なんか問題文が長い…
とりあえず、在庫管理サーバのARPテーブルにMACアドレスがない場合は、まず最初にARP requestを送ってMACアドレスを取得しようします。
が、今回は問題文にあるように「MACアドレスの対応は在庫管理サーバのARPテーブルに保持」とありますので、すでに在庫管理サーバはMACアドレス対応表を知っている状態です。
そのため、監視対象サーバはいきなりICMP requestを投げます。
ただし、スイッチがMACアドレステーブルに情報がないときは、受けっとったICMP requestを入力ポート以外の全部のポートに投げる動きとります。
いわゆるフラッディングですね。

 答え)L2SWの入力ポート以外の全てのポートに転送される。(26文字)



最後に

講評のありがたいお言葉です。


平均的だったそうです。
まぁ、仕事ででもフラッディングの用語はたまにありますよね。
DHCPを間違えた人は、もう一度参考書をさらっと読み直してみよー!