2022年1月27日木曜日

【ネスペ過去問解説】令和3年度 午後Ⅰ 問2-作ってみた⑥(OSPFのNullルート)

 【ネスペ】令和3年度午後Ⅰ-問2-設問3(3)-(4)

問題文は以下でした。

(3)本文中の下線④についてルーティングループが発生する可能性がある機器はどの機器とどの機器の間か。二つの機器を図1中の機器名で答えよ。

これは、すでに解説したように、OSPFなどルーティングを設定するときに陥りがちな経路情報の”穴”に関する問題です。では、いつものようにConfigで見てみましょう。

ちなみに、Cisco Packet Tracerの使い方で参考したサイトは以下です↓
※過去問を解いてない方はサイトマップを見てください。
あと、今回作るネットワーク構成の説明は、こちらです。




問題の構成


まず、単刀直入に答えから言うと、以下のようにループが発生するのは、ルータとデフォルトゲートウェイ間で発生します。


今回の構成で、一番重要な機器は内部LANはルータで、外部への出口はFWとなります。
これまでに設定した内容をベースにした経路情報を見てみましょう。

ルータの経路情報。
※デフォルトゲートウェイがFW(172.17.0.254)。



そしてFWの経路情報。
支社へのルーティングの宛先(NextHop)はルータ(172.16.0.253)。



前にも書いたけど、この状態で支社の機器から172.16.13.1とか、172.16.0.0の仲間だけど、ルーティングがないとかいう機器に対してpingを打つと、最初の図のようにピンポンすることになるのです。
ただし!実際はそうなりませんでした。
(L2SW1のPCからのtracerouteです。)


FWからの折り返しのパケットが破棄されとる!
理由としては、新しいIOSでは、経路の集約をすると自動的にNull0がインストールされるげな!(みんなに見せれんかったよ。)

Configの設定


ちなみに、Null0を設定するときのコマンドを一応説明しときます。

ip <address> <subnetmask> Null0


ルータのConfig(かなり抜粋)


ルータに設定するなら以下のコマンドです。

ip route 172.16.0.0 255.255.0.0 Null0 


さいごに


なんか残念。
そういえばYoutube大学であっちゃんが「youtubeは見る人の気持ちを考えて書かないとダメ」と言っていました。youtube大学ではないですが、ブログも同じなんだろうな。
う~ん。もっとわかりやすいものを作ろう。では!