インターネット接続に必要なPPPoE!
今回も、ネットワーク機器の設定事例について掲載します。
※ネスペの解説はサイトマップを見てください。
ちなみに今回参考にさせていただいたサイトはこちらです。
↓
PPPoEとは
まず、PPP(Point-to-Point Protcol)は、電話回線などを使いネットワークに接続するために開発されたものです。その仕組みをEthernetでも利用できるようにしたものがPPPoEです。ユーザ認証やIPアドレスの割り当てなどが利用可能になり、現在でも多くのサービスで利用されています。
●Router1)PPPoEクライアント側
PPPoE接続用ユーザ名:user01
PPPoE接続用パスワード:pass01
Dialerインターフェース:自動割当方式
●Router2)PPPoEサーバ側
PPPoEクライアントに払い出すアドレス:10.0.0.1~10.0.0.3
PPP接続のユーザアカウント方式:chap
Configの設定(要点のみ)
今回はCisco PacketTracer8がどうやらPPPoE対応していないようでしたので、GNS3で作ってみました。IOSが古いのが気にはなりますが。
Router1の設定
PPPoEのClient側の設定です。通常回線業者とつなぐときは、こちらの設定だけとなります。
hostname Router1
ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 Dialer1
ip nat inside source list 1 interface Dialer1 overload
access-list 1 permit 192.168.1.0 0.0.0.255
interface FastEthernet0/0
ip address 192.168.1.254 255.255.255.0
ip nat inside
interface FastEthernet0/1
no ip address
pppoe enable group global
pppoe-client dial-pool-number 1
interface Dialer1
#IPアドレスの自動割当設定
ip address negotiated
ip nat outside
encapsulation ppp
#物理インターフェースとの紐づけ
dialer pool 1
#PPPoEセッション開始トリガーとの紐づけ
dialer-group 1
#CHAP認証
ppp authentication chap callin
ppp chap hostname user01
ppp chap password 0 pass01
#PPPoEセッション開始トリガー
dialer-list 1 protocol ip permit
Router2の設定
PPPoEのサーバ側の設定となります。
回線業者ではない私は、ルータの設定試験の時しか設定しません。
hostname Router2
#ユーザ情報の登録
username user01 password 0 pass01
interface Loopback0
ip address 10.0.0.254 255.255.255.255
interface FastEthernet0/0
ip address 192.168.100.254 255.255.255.0
duplex auto
speed auto
interface FastEthernet0/1
no ip address
duplex auto
speed auto
pppoe enable group GROUP
ip local pool POOL 10.0.0.1 10.0.0.4
interface Virtual-Template1
#IPアンナ―バード設定
ip unnumbered Loopback0
#PPPoEクライアントへのIPアドレス払い出し
peer default ip address pool POOL
ppp authentication chap
#PPPoE着信のためのBBAグループ作成
bba-group pppoe GROUP
virtual-template 1
動作確認
PPPoEでは動作確認としてRouter1にて以下のコマンドを実行します。
相手側のMACアドレスが取得できていれば、ひとまずOK!
あと、DialerインターフェースにIPアドレスが自動的に割り当てっていればOKです。
Router1#show ip interface brief
さいごに
最近少しずつですが、アクセス数が増えてきました。
なんかうれしいです。あざす!