2018年9月4日火曜日

【ネスペ過去問解説】平成29年度 午後Ⅰ 問2-設問3

一旦VDI関係は忘れて、今度は帯域制御です!


ども。設問3に入ります。先ほどまでは、VDI関係通信について触れておりましたが、今度は、VDIをするときの帯域制御についてです。


設問3.[帯域制御の設計]について、(1)、(2)に答えよ。


(1)本文中の下線④について、帯域制御の設定を行わなかった場合、TCの操作性が悪化することが懸念される。TCの操作性が悪化する原因を、プリント通信の特性に着目して25字以内述べよ。


何を聞いているかわからない…。VDI通信とプリント通信が一緒だとTCの通信用の空きがなくなるからじゃないの…?
よくわかりませんが、とにかく問題文に「プリント通信の特性に着目して…」とあります。なので、こういう時は素直にプリント通信の特性を探してみよう。

本文には「PCからプリントサーバに印刷データを送信したときは、一次的に大量の帯域を使用する」とあります。つまり、プリント通信は、回線の帯域をあるだけ全部使っちゃうんですね。そこで、帯域制御をしていないと、画面転送が遅延してしまいます。

仕事の中でもよくあります。クライアントが一斉にソフトのアップデートをかけたりして、帯域不足となり、業務システムへのアクセスができなくなったりします。

ただ、問題に「操作性が悪化する原因」とあります。深く考えすぎてしまいがちですが、ここの答えはいたってシンプル。

 答え:プリント通信が画面転送通信を圧迫するから。

この答えをすぐに出せる人いるのでしょうか。。
まぁ、ネスぺの問題の鉄則で、「理由を聞かれたときはシンプルな答え。目的を聞かれたら深い答え」と覚えておきましょう。私も自信はなかったですが、時間がなかったので、
とりあえず、「えい!」と書いたらあたりました。よかった。。

(2)本文中の下線⑤について本社から各支店方向の通信の帯域が、各支店のアクセス回線ん契約帯域を超過した時、帯域制御装置がパケットに対して行う制御の内容を、15字以内で述べよ。


ここではシェーピングの機能にかんする説明を問われています。この問題は午前問を繰り返し説いていた人にはラッキー問題です。なぜなら、何年に一度必ずでる問題だからです。午前問題で以下のような問題があります。

************
問題:ネットワークのQoSで使用されるトラフィック制御方式に関する説明のうち,適切なものはどれか。

【ア通信を開始する前にネットワークに対して帯域などのリソースを要求し,確保の
状況に応じて通信を制御することを,アドミッション制御という。


入力されたトラフィックが規定された最大速度を超過しないか監視し,超過分の
パケットを破棄するか優先度を下げる制御を,シェーピングという。


パケットの送出間隔を調整することによって,規定された最大速度を超過しない
ようにトラフィックを平準化する制御を,ポリシングという。


フレームの種類やあて先に応じて優先度を変えて中継することを,ベストエ
フォートという。

************

答えは「ア」です。ただ、ポイントはそこではなく、この問題文では、「イ」と「ウ」の説明が「シェーピング」と「ポリシング」で逆なんですね。つまり、「シェーピング」はパケットの「送出間隔を調整」するのです。(「エ」を選んだ方。。勉強不足ですよ。もう一度午前問題にチャレンジしてください!)

 答え:送出タイミングを調整する。


なんとなく、解説書っぽくなってきました。(自己満)
明日も頑張るぞ!みんな、がんばれ!


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