2021年12月12日日曜日

【ネスペ過去問解説】令和3年度 午後Ⅰ 問1-設問3

 運用管理の問題はやっぱり選んでおいた良いかも…

問題を選択するとき、「運用管理」系の問題はとっておいた方が良いような気がしました。なぜなら、問題文にヒントが隠されているケースが多いし、何より最新技術の問題が少ないことです。ある程度の知識で想像で点がもらえる気がする。

こんなこと言ったら、運用保守をしている人に怒られるかもしれないけど、新規の設計・構築よりは取っつきやすいです。ではスタート!

※他の過去問の解説はこちらから
https://nwspgogomon.blogspot.com/2021/12/blog-post.html


設問3.[構成管理の自動化]について、(1)~(4)に答えよ。


(1)本文中の[ a ]に入れる適切な数値を答えよ。

[ a ]の前後の文章は以下です。

=================
RT、L2SW及び在庫管理端末は、必要なIFからOSI基本参照モデルの第[ a ]層プロトコルであるLLDPによって、隣接機器に自分の機器名やIFの情報を送信する。
=================

LLDPはOSI参照モデルのデータリンク層で動きます。ちなみにCiscoのCDPもそうです。「昔余計なパケットを出したくなくて、CDPを無効にしていたけど、使ってみてびっくり、めっちゃ便利そして今まで使ってなかったことをすごい後悔したな~」とかいろいろ考えてたら、この問題間違えたー!!!

答えを「データリング」としてしまった。

問題文は、第[ a ]層プロトコルと聞いていた!!やっちまった~


 答え.2


(2)本文中の[ b ]に入れる適切なプロトコル名および[ c ]に入れる適切な機器名を本文中の字句を用いて答えよ。

[ b ]、[ c ]の前後の文章は以下です。

=================
運用管理サーバは、L2SWと在庫管理端末から[ b ]によってLLDP-MIBを取得してL2SWと在庫管理端末のポート接続リストを作成する。さらに運用管理サーバは、[ c ]が収集したRTのLLDP-MIBの情報をREST-APIを使って取得して、ポート接続リストに加える。
=================

LLDPでは機器名やポートの情報等をマルチキャストで定期的に送受信します。この送受信される情報をLLDP-MIBというデータベースで管理します。
通常スイッチは、このLLDP-MIBをSNMPで取得することができます。
ここまで説明したら、わかるように答えはSNMPですね。
知らなくても、MIBときたらプロトコルは9割がたSNMPでよいでしょう。

次に[ c ]ですが、これも問題文にヒントあり!これまたBさんの調査結果の以下です。

=================
RT管理コントローラは、EPに付与されたIPアドレスに対し、Pingによる死活監視及びSNMPによるMIBの取得を行う。
=================

もう答え書いてるじゃない。(まったく!)
RT管理コントローラはRTのEPポートのアドレスでLLDP-MIBを取得するんだな。

 答え.RT管理コントローラ


(3)本文中の下線③について、情報システム部は何がどのような状態であるという確認を行うか。25字以内で述べよ。ただし機器などの物品は事前に検品され、初期不良や故障はないものとする。

下線③の前後の文章は以下です。

=================
Bさんは、③店舗kら作業完了の連絡を受けた後で確認を行うためにLLDPを用いてBPは以下の接続構成を自動で把握することとした。
=================

この問題は難しく考えるほどドツボにはまるやつです。
わからなくなったら、前後の問題文を熟読ってやつです。(私は見つけましたたよ!)
Bさんが考えた新規店舗への機器の導入手順にヒントがありま
=================
・情報システム部は、店舗に設置する機器一式、構成図、手順書及びケーブルを店舗に送付す。
・天人は、送付された構成図を参照して各機器を接続し、電源を投入する。
=================
問題文の「店舗から作業完了の連絡」って何かというと・・・ちゃんと渡した資料通りに作業しているかってこと。つまり、答えは、各機器の接続が構成図どおりであること。
BさんはそのあとにLLDPで自動で構成を把握するそうです。
(Bさんが怖い人で店員さんのミスを怒らない人なら良いが…)

 答え.各機器の接続構成が構成図どおりであること


(4)図3において、情報システム部の管理外のL2SW機器(以下、L2SW-Xという)がL2SW01のIF2と在庫管理端末011のIFの間に接続されたとき、表1はどのようになるか。適切なものを回答群の中から三つ選び、記号で答えよ。
ここで、L2SW-XhaLLDPは有効になっているが、管理用IPアドレスは情報システム部で把握していないものとする。また、接続の前後で行番号の順序に変更はないものとする。

 ア 行番号3が削除される。
 イ 行番号3の隣接機器名が変更される。
 ウ 行番号5が削除される。
 エ 行番号5の隣接機器名変更される。
 オ 時期記名L2SW-Xの行が存在する。
 カ 隣接機器名の行が存在する。


えーと。まず構成としては、下の図3のように、L2SW01 のIF2と在庫管理端末011のIF1との間にL2SW-Xが入ることになりますよね。


それで表は以下です。
当然、表の行番号3で、L2SWの隣接機器がL2SW-Xに代わるので、「イ」が正解。
次に、表の行番号5で、在庫管理端末011の隣接機器がL2SW-Xに代わるので「エ」も正解。
最後に上の2つのことから「カ」が正解。


ちなみに、本文中に「L2SW-XはLLDPが有効になっているが、管理用IPアドレスは情報システムで把握していないものとする」とあります。なので、SNMPを取得しない機器です。
だからL2SW-Xが管理対象外です。本当はこんな運用はだめだけどね!

 答え.イ、エ、カ


最後に


ふぃ~。問1が終わった~。誰かの目にとまって役に立てばよいのだが。。

0 件のコメント:

コメントを投稿