今度はOSPFの仕組みについて!
OSPFの問題はまだまだ続きます。勉強していた人にはラッキーな問題ですね。
(楽しいし。)
頑張って満点いこう!では、始めます!
※他の過去問の解説はこちらから
https://nwspgogomon.blogspot.com/2021/12/blog-post.html
設問3.[OSPFによる経路制御]について(1)~(4)に答えよ。
(1)本文中の下線②について、この機能を使って経路を集約する目的を、25字以内で述べよ。
まず、下線②の前後は以下です。
設問1にあったように、支社の経路は172.16.0.0/16に集約されます。
ルータやスイッチは、登録されている経路の数が少ない方が負荷が低いからです。
(人間と同じでたくさんあるものの中から1つを探すより、少ないものの中から探す方が機械も楽なのです。)
答え.ルーティングテーブルサイズを小さくする。
(2)本文中の下線③について、経路を集約する機器ぞ図1中の機器名で答えよ。
まず図1は以下です。
次に下線③は以下です。
さきほどからくどいように言っているように支社のルーティング情報が集約されています。
OSPFエリアの境界となっている機器にて集約を行うと都合が良いため、答えは、エリア0と
エリア1の境界にいるルータとなります。
答え.ルータ
(3)本文中の下線④についてルーティングループが発生する可能性がある機器はどの機器とどの機器の間か。二つの機器を図1中の機器名で答えよ。
今回のルーティングループについては、実際のネットワークでもしょっちゅう発生します。
特に経路を集約するとやってしまいがちなミスです。
特に経路を集約するとやってしまいがちなミスです。
何が言いたいかというと、支店のネットワークは172.16.0.0/16に集約されていますが、実際使われているのは、172.16.0.0/23~172.16.12.64.26の範囲だけということです。
もっと言うと、172.16.12.128/26~のネットワークは存在しないのに、ルーティングの範囲なのです。
上の文章でピンときますか?
例えば、このネットワークにおいて支社のパソコンから、172.16.13.0/24あての通信が発生した場合は、以下の現象が起こります。
①支店のPCは、デフォルトゲートウェイであるルータに聞きに行きます。
②ルータは172.16.13.0のネットワークを知らないので、「デフォルトルートであるFWに
聞け!」という動きをします。
③FWにはOSPFで配布された「172.16.0.0/16はルータに聞け!」というルーティング情報
を持っているので、ルータに戻します。ちなみにOSPFでは通常ルーティングループは発生しないように作られています。
が、、、設問2にもあったようにデフォルトルートはFWに、OSPFで強引に配布されていますし、本文中の以下の文章のようにFW側としても内部ネットワーク(172.16.0.0/16、172.17.0.0/16)と考えてます。
答え.ルータ、FW
今度は(3)のルーティングループを解消する方法についてです。
[ f ]と[ g ]の周辺の文章はこんな感じです。
表2のネクストホップに「Null0」とありますね。
(4)表2中の[ f ]、[ g ]に入れる適切な字句を答えよ。
[ f ]と[ g ]の周辺の文章はこんな感じです。
表2のネクストホップに「Null0」とありますね。
これは、注記にもあるように「[ g ]あての通信は破棄するぞ!」という動きをします。
さいごに
だんだん深くなってきました。それにしても「ルータ」という答えが多くて不安になりますよね。マークシートでも同じ番号が続くと焦ります。
でもこれは出題者の罠だと思って、自信をもって答えてください。
0 件のコメント:
コメントを投稿